【半沢直樹】オレたち花のバブル組のネタバレと感想まとめ【原作小説】

半沢直樹シリーズの原作小説第2部「オレたち花のバブル組」のネタバレと感想をまとめました!

「オレたち花のバブル組」は、半沢直樹が営業第二部次長に栄転した後の物語が描かれています。

ドラマでいうところの、第6話〜第10話(最終回)にあたります。

では早速、ネタバレと感想を詳しく見ていきましょう。

【半沢直樹】オレたち花のバブル組のネタバレ

第一章:銀行入れ子構造

資産運用の失敗で120億円もの損失を出した伊勢島ホテルを、東京中央銀行第2営業部の半沢直樹が担当することになったのは、6月3日のことです。

7月の第1週に金融庁の検査が入ることになり、ホテルが分類債権と判定された場合には銀行に対する市場の信用も失われてしまいます。

伊勢島ホテルの取引先が京橋支店と聞いて、同じバブル入行組で現在は京橋に本社を置く、タミヤ電機に出向中の近藤直弼の顔を思い出しました。

東京中央銀行は産業中央銀行と東京第一銀行という2つの銀行が入っている入れ子構造で、旧S出身の近藤は旧Tと深い繋がりのある出向先で、余り上手くいっていません。

心の病で休職歴のある近藤のことを心配しつつ、半沢は帰宅すると妻の花に来月に予定していた旅行を取り止めることを告げました。

検査が終わるまでは夏休みを取れないと聞いた花は、怒りの矛先を金融庁に向けます。

第二章:精神のコールタールな部分

タミヤ電機は土曜日が定休日になっていましたが、近藤はひとりオフィスで書類を調べていました。

普段は総務課長の野田英幸がキャビネットに鍵を掛けているために、自由に経理資料を見ることが出来ません。

5年前にすでに赤字に転落していたこの会社は、裏帳簿を作って粉飾決算をしていたことに気が付きます。

気持ちの浮き沈みが激しい近藤の頭の中は、落ち込んだ時にはコールタールのような黒い塊でいっぱいです。

長い間忘れていた闘争心を取り戻した近藤は、タミヤ電機が東京中央銀行に知られたくない秘密を探り始めていきます。

勤務明けに新宿駅に近い和食の店でテーブルを囲んだ半沢は、近藤の自信に満ち溢れた様子にビックリです。

近藤の中でコールタールはすっかり消え失せていて、かつての暗い影を引きずった男とは似ても似つきません。

第三章:金融庁検査対策

伊勢島ホテルの社長・湯浅威と面会した半沢は、運用損失が専務の羽根夏彦の独断であったことを知りました。

株主総会で羽根を解任するためには、金融庁に分類されることなく検査を乗りきらなければ乗り切らなければなりません。

先代の社長が会社の金を使って世界中から買い集めた絵画を売却して、損失の穴埋めに充てることを説得します。

半沢が入手したのは、京橋支店が伊勢島ホテルの粉飾を見逃したことを証明する報告書です。

金融庁検査対策のために不都合な書類を隠すことは、銀行関係者の隠語では「疎開」と呼ばれていました。

検査期間を疎開でやり過ごした後に、半沢は名門支店であり旧Tにとっては出世コースとも言われている京橋支店に「倍返し」をするつもりです。

第四章:金融庁の嫌な奴

7月第1週の午後に金融庁検査官の黒崎駿一から呼び出しを受けた半沢は、湯浅社長と練り上げた事業計画を説明しました。

黒崎は伊勢島ホテルがIT業務の発注をしている、ナルセンという会社に破産申請の噂があることを指摘します。

ナルセンの業績を半沢が確認してみると反社会的勢力との繋がりが明らかになり、銀行のコンプライアンスに抵触するため支援する訳にはいきません。

一方の伊勢島ホテルでは羽根専務が東京中央銀行の常務・大和田暁と手を組んで、湯浅社長に退任を迫っていました。

大和田常務は京橋支店の店長時代から羽根とは親しい間柄で、半沢たち旧Sを目の敵にしている旧Tの中でも重鎮です。

半沢は伊勢島ホテルがアメリカ最大のホテルチェーン・フォスターの資本を受け入れることで、湯浅が社長を続投できるように取り計らいます。

第五章:カレンダーと柱の釘

近藤はタミヤ電機からラファイエットという会社に、3000万円もの貸し付けがあることを突き止めていました。

日本橋駅前にある百貨店内にラファイエットはブティックを出店していて、棚橋貴子という女性が代表者を務めています。

本来であればタミヤ電機の運転資金として借りた3000万を、ラファイエットへ横流しするのは明らかなルール違反です。

問い詰められた野田課長は、初めて外部からやって来た近藤にこの会社の内情を明かしました。

タミヤ電機は創業者が10年前に亡くなってから2代目が跡を継いだ典型的な同族企業で、社長に遠慮してモノが言える社員はいません。

ぶら下げるカレンダーは毎年新しくなっても柱に打ち付ける釘は動かないように、自分たちの人生も変わらないと諦めています。

以前は野田のように上司に言われるままに仕事をしていたことを思い出した近藤は、納得できるまでこの件を調べるつもりです。

第六章:モアイの見た花

黒崎は営業第2部が疎開させた資料を部下の島田に探させていましたが、銀行内の会議室や空き部屋からは出てきません。

黒崎からせっつかれた島田は、検査妨害の疑いがあるとして半沢の自宅捜査を決行しました。

検査官は子供部屋から押し入れに車のトランクまで見て回り、予定があって出られない半沢の代わりに花が立ち会います。

お目当ての書類が出ないためにすごすごと立ち去ろうとした島田の背中に、鋭いひと言を突き付けたのは花です。

相手が金融庁のお役人であろうと、屈強な体格にモアイ像のような厳つい顔つきの男であろうと花は怯むことはありません。

無礼な振る舞いを責め立てる花の余りの剣幕に呑まれてしまった島田は、丁重にお詫びをして逃げるように半沢のマンションを退散しました。

第七章:検査官と秘密の部屋

7月最後の月曜日、金融庁の検査官は東京中央銀行の地下2階を閉鎖していました。

ボイラー室にガムテープで目張りした段ボールを見つけた黒崎は中を見てみますが、サンタクロースの衣装やトナカイの着ぐるみが入っていただけです。

疎開資料は封鎖される直前に運び出しておいて本店の貸金庫に保管しておいたために、金融庁検査は無事に終了します。

西新宿の居酒屋で半沢が乾杯をした相手は、遂にラファイエットの真相を掴んだ近藤です。

棚橋貴子の旧姓は大和田で、夫の大和田常務が京橋支店からタミヤ電機に融資された3000万円を強引に転貸させていました。

ラファイエットは赤字続きで3000万を返す余裕もなく、この1件が明らかになれば大和田は常務を更迭されるでしょう。

一連の報告書を持っている近藤を、大和田は本店の執務室に呼び出して取引を持ち掛けます。

第八章:ディープスロートの憂鬱

出向先のタミヤ電機で聞いたことを全て忘れてくれれば、本店の広報部調査役に戻すことを約束する。

電話で半沢を呼び出した近藤は大和田常務の取引に応じてしまったことを、目に涙を浮かべて謝罪しました。

家族を養うために銀行員として当然の選択をした近藤のことを、半沢は咎めることはありません。

近藤の代わりとなる証人を探していた半沢は、黒崎と大和田の懐刀・岸川の娘が婚約していることを新聞記者から情報提供されます。

銀行の機密情報を金融庁に流していた犯人も岸川で、このことが明らかになれば黒崎も只では済みません。

娘と未来の義理の息子を守るために岸川は全てを取締役会で暴露し、大和田は常務から降格となり後は出向を待つばかりです。

旧Tの役員からは半沢のやり方に対する批判が高まってきたために、当分は営業第2部を離れることになります。

しばらくはゆっくり休みが取れるために半沢は旅行に行こうと誘いますが、花は乗り気ではありません。

子供服をデザインして売る会社を始めたいと言い出した花に大和田の妻を重ねてしまった半沢は、「やめてくれ」と頼むのでした。

【半沢直樹】オレたち花のバブル組の感想

同じバブル世代に入行しながらも正反対の道のりを歩んできた、2人のバンカーの生きざまが印象深かったです。

組織の枠に捉われることなく自分の信念を貫き通す半沢直樹は、小説の中にしか存在しないヒーローなのかもしれません。

その一方では打たれ弱く迷いながらも辛うじて自分の居場所に踏み止まっている、近藤直弼には多くのサラリーマンの皆さんが感情移入できるはずです。

両者の命運がくっきりと分かれることになるクライマックスはちょっぴり切ないですが、宿敵の大和田常務にひと泡吹かせる場面も用意されているのでスカッとします。

全編を通して緊張感あふれるシーンばかりですが、能天気な半沢の妻・花が出てくると雰囲気がガラリと変わるのが良かったです。

【半沢直樹】オレたち花のバブル組のネタバレ感想まとめ

半沢直樹シリーズの原作小説第2部「オレたち花のバブル組」のネタバレと感想をご紹介しました。

半沢直樹の原作小説は第1部〜第4部まであり、ドラマ「半沢直樹2」では第3部・第4部の内容が放送されます。

原作小説の詳細は下記記事にてまとめているので、ぜひ参考にしてください!

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