【半沢直樹】銀翼のイカロスのネタバレと感想まとめ【原作小説】

半沢直樹シリーズの原作小説第4部「銀翼のイカロス」のネタバレと感想をまとめました!

「銀翼のイカロス」では、再び東京中央第2営業部に戻ってきた半沢直樹が、国土交通大臣・白井亜希子に立ち向かう様子が描かれています。

では早速、銀翼のイカロスのネタバレを見ていきましょう。

【半沢直樹】銀翼のイカロスのネタバレ

序章:ラストチャンス

東京中央銀行に勤務する半沢直樹が営業第二部直属の上司・内藤寛からの呼び出しを受けたのは、10月の午後5時前のことです。

業績不振に陥った大手企業・帝国航空の修正再建案をフォローしながら信用できる形に纏めるという無理難題を押し付けられてしまいました。

本来であれば営業第二部ではなく審査部が担当する案件ですが、頭取・中野渡謙からの強いリクエストであるために断る訳にはいきません。

さっそく帝国航空にアポイントを入れて、社長の神谷巌夫と財務部長の山久登のふたりと面会を取り付けます。

帝国航空独自で自由に数字を操って修正再建づくりをしたいという神谷に、半沢は今回が救済のラストチャンスと強い口調で迫りました。

ようやく神谷が半沢が提案してきた修正案を受け入れようとした12月、衆議院選挙によって新しい国土交通相が誕生します。

大臣を拝命したのは何年か前まで民放の人気アナウンサーだった白井亜希子で、記者会見場で発表したのはプロジェクト・チーム「帝国航空タスクフォース」の立ち上げです。

第一章:霞が関の刺客

帝国航空再生タスクフォースのプロジェクト・リーダー、乃原正太から半沢に面談要請があったのは年が明けた一月上旬のことです。

乃原はいま現在東京中央銀行が保有している、帝国航空に対する500億円もの債権を放棄することを1通の書類で要求してきました。

タスクフォースの提案を銀行に持ち帰った半沢は債権放棄の拒否を上層部に直訴しますが、不良債権の回収を担当する常務の紀本平八が異論を口にします。

更には帝国航空のメーンバンクである開発投資銀行が債権放棄について検討しているために、多くの銀行が追従するかもしれません。

開発投資銀行で帝国航空を担当しているのは、「サッチャー」と呼ばれるタフなネゴシエーター・谷川幸代です。

谷川も半沢と同じく債権放棄の拒絶を訴えていますが、役員会からの強い圧力を受けていました。

第二章:女帝の流儀

東京中央銀行からの連絡が一向にないために、白井大臣は乃原を引き連れて直接本社の営業第二フロアまで乗り込んできました。

明確な根拠もなく一方的に債権放棄を要請してくる白井に対して、半沢は一歩も引きません。

一方では半沢を帝国航空の担当から外すために、紀本と部下の曾根崎雄也は密かに動き始めます。

旧産業中央銀行と旧東京第一銀行というふたつの銀行が合併して誕生した東京中央銀行では、それぞれの出身行員たちが相手のことを「旧S」「旧T」と呼び合い派閥争いを繰り広げていたからです。

旧Tの紀本や曾根崎はもともと自分たちが主要取引として密な関係性を築き上げてきた帝国航空を、旧Sの半沢たちが幅を利かす営業第二部に横取りされてしまったことが面白くありません。

3日後に帝国航空に対する与信状況に関して金融庁のヒアリングが入るという情報を手に入れたために、半沢の追い落としを図ります。

第三章:金融庁の嫌われ者

底意地の悪さと冷酷さで恐れられている検査官・黒崎駿一は、前回の検査で東京中央銀行が金融庁に提出した書類を持ってきました。

書類では帝国航空は3割の減便・人員削減5000人と報告されていましたが、正式発表された際には1割減便・人員削減3500人で数字が合いません。

金融庁検査を乗り切るために意図的に数字をでっち上げたと指摘する黒崎に対して、半沢は内部調査を開始します。

当時の帝国航空担当者であり、受け取り証の代わりに名刺を置いていったのは曾根崎です。

用心深い山久部長は一連のやり取りをICレコーダーに録音していて、曾根崎の「数字を書き間違えた」という発言が録音されていたために言い逃れ出来ません。

曾根崎は半沢を始めとする営業第二部の前で謝罪をさせられた挙げ句に、出向待ちの閑職に送られることになりました。

第四章:策士たちの誤算

役員会に出席した紀本は中野渡頭取の前で、債権放棄が受け入れられない場合は常務取締役の役職を返上すると宣言しました。

対する内藤は開発投資銀行が債権放棄を承諾した場合のみ、東京中央銀行もその決定に従うことを約束します。

紀本はタスクフォースの乃原に大物政治家・箕部啓治との癒着を握られているために、是が非でも債権放棄を成し遂げなければなりません。

乃原が帝国航空に債権を有する全ての取引銀行を内幸町のホテルに集めて、マスコミの前で合同報告会を開催したのは次の日の午前9時です。

開発投資銀行が政府系金融機関から民営化したことを谷川のメールで確認した半沢は、債権放棄を拒絶するとの結論を発表しました。

債権金額が少ない他の銀行も、主力銀行の決定に従うのは金融業界のお約束です。

精一杯の負け惜しみの言葉を残して出入口のドアに向かっていく乃原を尻目に、半沢と谷川は健闘を称え合います。

第五章:検査部と不可解な融資

合同報告会で箕部議員がタスクフォースに介入しているという噂を聞いた半沢は、旧東京第一銀行時代の不可解な融資の記録を見つけました。

箕部は20億円もの融資を5年間無担保で受けていて、表向きはマンション建設となっていますが別件に流用された可能性もあります。

ルール違反の融資を指摘するのが検査部で、検査部部長代理の肩書きを持つのが「トミさん」こと富岡義則です。

新人だった頃からトミさんに可愛がられていた半沢は、取引先に関する融資情報の全てが保存されているクレジットファイルを見せてもらいます。

ファイルには振込依頼書のコピーが綴じられていて、箕部が20億円を振り込んだのは舞橋ステートという不動産会社です。

箕部は会社を隠れ蓑にして舞橋市内の土地を買い占めて、代議士の力を利用して空港を誘致して地価を吊り上げていました。

この件が明らかになれば箕部が後ろ楯となっている白井大臣、更には東京中央銀行にとっても信用問題に発展しかねません。

第六章:隠蔽ゲーム

半沢が旧東京第一銀行時代の不正融資に気がついた頃、中野渡頭取はタスクフォースの乃原と食事をしていました。

乃原の本職は企業再建を請け負う弁護士ですが、2年ほど前に舞橋交通という会社の破綻処理を手掛けたことがあります。

その時に箕部議員と舞橋ステートの関係を知り、更には小学校時代の同期生である紀本を脅してそのからくりを知った次第です。

タスクフォースに全面的に協力するならば過去のスキャンダルを隠蔽するという取引にも、中野渡は応じることはありません。

1週間後に帝国航空のタスクフォース本部で出入りの記者を集めて会見を開くという乃原に対して、中野渡は半沢を送り込みました。

半沢はこのまま乃原のやりたい放題にさせておくつもりはなく、たとえ相手が政治家でも「倍返し」を誓います。

終章:信用の砦

改めて帝国航空に対する債権放棄を断った半沢は、ここ10年間の舞橋ステートから箕部議員への送金記録を記者たちの前へ突き付けました。

総額10億円以上になり一部は選挙費用として引き出されていましたが、政治資金収支報告書にも記載されていません。

箕部は首相に離党届けを提出することになり、タスクフォースが空中分解したことで白井亜希子は大臣の辞任へと追い込まれます。

乃原は雲隠れしてしまい帝国航空の再建は企業再生支援機構に委ねられることになり、一連の騒ぎが収束したのはひと月が経過した頃です。

金融庁からの業務改善命令を受けた東京中央銀行は、合併前の不祥事とはいえ頭取が責任を取らなければなりません。

頭取室の窓辺に立って最後の風景を眺めている中野渡の背中を見た半沢は、超一流のバンカーとしての理想と戦い方を受け継ぐことを決意するのでした。

【半沢直樹】銀翼のイカロスの感想

経営破綻寸前の航空会社を如何にして業績回復させるストーリーかと思いきや、突然の国土交通大臣の登場からの急展開に引き込まれていきました。

銀行業務については預金と振り込みくらいしか理解していないという、女子アナ出身の政治家・白井亜希子の迷走ぶりにはあきれ果ててしまいます。

その一方では「サッチャー」の異名を持ち主人公の半沢直樹とは不思議な共闘関係で結ばれていく、谷川幸代は陰のヒロインと言ってもいいでしょう。

このシリーズではすっかりお馴染みとなった「やられたら、倍返しだ」という決めゼリフも、終盤に用意されていて大満足です。

半沢にとっては良き理解者であり目標とするバンカーでもある、中野渡謙との別れには次なる戦いへの予感も伝わってきました。

【半沢直樹】銀翼のイカロスのネタバレ感想まとめ

半沢直樹シリーズの原作小説第4部「銀翼のイカロス」のネタバレと感想をご紹介しました。

物語はまだ完結していませんが、現時点では第5部に関する情報が一切ありません。

原作小説の詳細は下記記事でも詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください!

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